時間が止まってから10年 ウエスタン村に行ってきた
こないだ栃木県にある日本有数の廃墟パーク、アメリカの空気流れるウエスタン村にいってきました。
はじめに
僕はずっと行きたかったウエスタン村にことを夢見ていました。今回はちょうどウエスタン村に行く時間が出来たので、思い切って行ってきました。今回はその感動を共有したかったのでこの記事を書いています。
[aside type="warning"]注意!
僕は決してウエスタン村園内を荒らすということはしていません。ものを動かしたり、壊したりは一切していません!中にはスプレーで落書きややガラスを割ったり、園内のものを盗んで園内を荒らす人もいますが、もし興味を持って行きたい!と思った方は、そのようなことはしないでください。マナーを守って近所の人や地域の人に迷惑を書けないよう静かに潜入してください。お願いします。[/aside]
多分知らない人も多いと思うので、最初にウエスタン村についてちょっと説明します。
ウエスタン村
アトラクション一覧
1974年開業。西部開拓時代のアメリカ西部を再現し、西部劇のアクションショーが見られる「ウェスタンランド」、「イベントプラザ」、マウントラッシュモアのレプリカがある「アメリカンドリームランド」(1995年開設)の3つのエリアからなる。アメリカから輸入した動態保存の蒸気機関車(ワイパウ号、バージニア号)が乗客を乗せて村内を一周する「ウエスタン村」鉄道もある。なお、周辺のテーマパークとは異なり地元資本である。 プロモーションビデオやテレビコマーシャルの撮影を行う際、西部劇風のロケ地として使われた事もあった。 2003年から2006年夏頃にかけて、セグウェイに試乗体験できるアトラクションが設けられていた。 入園料は大人2400円だったが、2004年より感謝プライスとして恒常的に1500円へ実質値下げした。 wikiより
長期休園
2006年12月7日から2007年3月末まで施設メンテナンスを理由に冬期休業すると公式サイト上で発表(それ以前は通年営業だった)。しかし、2007年2月末に4月以降も休園すると同様に発表した。 2007年4月28日の産経新聞栃木県地方版において、従業員を全員解雇したこと、2006年9月に銀行融資を債権譲受したニッシン債権回収が土地建物の差押えを東京地裁に申し立てたことが報じられ、資金難により営業再開が出来ない状況に陥っていた事が明らかとなっている。 実質的には閉園状態となっているが、2012年10月時点では建物の撤去は行われず、廃墟に近い状態となっている。2007年3月には施設内で金属を使用した窓枠が大量盗難に遭う窃盗事件が発生したが、管理者が定期的に巡回している事が合わせて報じられた。wikiより
そんな悲しい経歴を持つウエスタン村に潜入してきました。
今回は電車でウエスタン村に向かいました。都内からだとだいたい3千円弱もしくは2千円でウエスタン村まで行くことができます。
駅からは徒歩で向かうことにしました。ウエスタン村までは1kmもなく10分ちょっとで到着します。
歩いていると鬼怒川発見!ここからもう結構雰囲気が出ていますね。普段ここを人はいなくもっぱらこの辺りの交通手段は車、僕と3人だけがとぼとぼと狭い歩道を歩いていました。曇りだったのでこの川もなんかもう廃墟の一部。
ここからさらに歩いていくと少し大きい交差点が見えました。歩行者用の信号は僕たち専用という感じ(他の歩行者ゼロ!)交差点を渡るとローソンがありました。こんなところにローソン。実はこのローソンウエスタン村のすぐ隣!もしかして廃墟マニアのためだけのコンビニ?と思って入ってみると意外と人がいました。
もしかしてここの全員がウエスタン村にいくのか!?と考えていたら、どうやらここは車のドライバー達の休憩場の様でした。お昼に牛丼をかい休憩席がコンビニにあったので座ると、、、そこの窓から普通にウエスタン村後見える!すごい!と思いながら牛丼を食べましたがすみません。写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました汗
ついにウエスタン村に潜入する時がやってきました。
かつてはかなりのにぎわいをみせたこのウエスタン村も今では誰も寄り付かない廃墟へと姿を変えました。2007年にここで多くの従業員が解雇されました。閉園前にはセグウェイ試乗体験もやっていたそうですが、その努力もむなしく。解雇された職員は今いったいどこでなにをしているのだろうか?
受付の横にある入り口からすんなり園内へ入場。2500円だった入場料は1500円へと下げられ、今では実質無料です。
外からみるとこんな感じで、電話や本などがまだ残っていました。もうすぐ閉園から10年だというのに、誰も片付けにはこないらしい。
中に入ると事務所らしき場所にはカレンダーが
2007年の7月21日に終わっていました。これが最後にここ職員がカレンダーをめくった日だろうか?
中は散らかっておりイスや宣伝用のチラシなどが無造作に散らかっていました。ベビーカーや車いすもあり、どうやら貸し出し用として用意されていたようだ。
なんとレトルトカレーが!飲み物もあり、まだ未開封の様だ。まだ食べられるのだろうか?ちょっと怖くて手がだせない。職員の誰かが置き忘れたのだろうか?それともまだ誰かがここに出入りし暮らしているのだろうか?
七味唐辛子や醤油入れ、洗ったコップも棚に並んでいた。つい昨日閉園を決定してような生活感がまだ事務所室には残っていた。
事務所を出て早速園内探検へ
園内は意外と綺麗で建物なども外観はほぼ無傷で残っていたが中は木材が腐ったり、床が抜けていたりしていて危険なところもあった。草木が好き勝手に伸びていて今は植物の楽園と化していた。
建物の全ては紹介することが出来ないのでその中からいくつか選んで紹介して行きます。
ここはどうやら食堂の様奥にはたくさんの食器が残っておりほぼ全てまだ使える状態だった。またきちんとイスがテーブルの上にあがっていた。犬の乗り物が僕のことを寂しそうに眺めている。最後にはいつかまってもらったのかな?
夢国籍バイキングとうい名前の食堂らしい。バイキングを楽しむのには国籍は関係ないってことなのか?とにかくおしゃれな名前だと思った。
食堂をでて違うエリアに進む
見えてきたのは大きな豪邸
僕がこんなところに住めたら毎日が楽しいだろう。いったいどのくらいお金を貯めればこの豪邸を買えるのだろう。
建物は3階建てで1回は食事を楽しんだりするスペースと子供用の広場があった。
正面玄関には鍵がかかっていたのでぐるっと回って入り口を探す。そうすると入り口がありドアが開いていた。
なかに入ると真っ暗
通路でなぜかたくさんの熊がお出迎えをしてくれた、閉園の後に誰かが熊の人形を移動させたんだろうか?それとも、夜になったらひとりでに動き出して明日は誰がどこに立つかを話し合ったりしてるのだろうか?と思うくらいきちんと並んで立っていた。
歩いているとなぜかドレス?ウエスタン村のものかそれとも誰かが持ち込んだんだろうか?どっちにせよなんでこのベットの上にきちんと置かれているのかがとても気になった。
上の階にはバッファローの剥製が置いてあった、隣のインディアンの頭は誰かに壊されたらしくここだけは上の天井から光りが差し込んでいた。後ろにはアメリカの草原の写真が背景として飾ってあった。
この豪邸はもっと丁寧に時間をかけて見たかったが、ほこりとカビ臭くなかなか長時間中にいることはできなかった。ここにはドアがあるもののその先がない。というとこがあるので気をつけて進んだ。そのまま下に落ちてしまうということもありえるからだ。外階段や非常出口の場所は気をつけてほしい。
また園内を歩いていると人形がどこかを見つめていた。服を着ていなかった、それに腕がなくなっていてかわいそうな姿で放置されていた、なくなった腕はどこにあるんだろう?この写真は僕が小さい頃に読んでいた『ミッケ』という本にでてきそうだ。
その本は書いてあるものをそのページの写真から見つけるというもので、子供の頃に結構はまっていた。
『どこいった?どこいった?かわいそうな人形の手』あの本ならこんな感じに問題を出してくるだろう。もし良かったら探してみてください。
次はテーマーパークお約束のゲームコーナーにいってみた。豊島園でもよみうりランドでもプリクラやクレーンゲームができるコーナーがある。
どれも古びていたがその中でもいっそうと目に留まったのがこれだ
WESTERN GUN SHOOTING
ここはどうやら人形にセンサーがついていてそれを狙って打つようだ。得点によって景品がでたに違いない。多分カントリーミュージックを流しながらこの人形達が軽快にステップを踏んでいたのだろう。
10年近くもここで寂しく立っているこれらの人形をみると少し悲しくなった。
仕事もなくなり酒に溺れてしまった様だ。手に持ているのは?もしかして銀行から盗んできたのか?
ここでは楽しそうにカードゲームを楽しんでいる、よく見たら壊れた顔がテーブルの上に。
ここを出て次の場所へと向かった。園内をぐるっと回っていくつか写真を撮った。映画の撮影に使われたりもしたらしい、それだけあって雰囲気は凄かった。
この人形の胸には100円を入れてと書いてあった。動くのか?と思い入れようと思ったがぼろぼろすぎてそうは見えなかったのでここは百円を入れないことにした。ごめん人形のおじさん。
植物が茂ってなかなかいい雰囲気が出てきた。冬になったら草木も枯れてもう少しアメリカっぽくなるかもしれない。
探索も終盤になってきたが、ここで教会を発見。これはわざわざアメリカのカリフォルニアから持ってきたものらしい。当時の設計者や提案者は相当アメリカが好きだったらしい。
墓があった。本当に誰かが埋められているかもしれない、と思いながら申し訳なく写真を撮った。
日が暮れてきて帰れなくなるかもしれないので探索はここで終了することにしました。
最後に
ウエスタン村は今でも健在でした。風化は進んでいるものの完全に崩れている建物は少なく、なかの商品や道具がまだ結構残っていました。ウエスタン村では外国人を雇って、ショーや園内にカウボーイを徘徊させるなど結構しっかしとお金をかけて作られていました。しかし、やはり場所が悪かったのか、人が飽きてしまったかのかは分かりませんが、閉園せざるを得なくなってしまったようです。
こんかいウエスタン村を訪れて、一回ウエスタン村がまだ営業していた頃に来たかったと切実に思いました。今では心霊スポットとされているようですが、たぶん幽霊なんて出ないと思います。
いつかもう一度着てみたいと思いました、それまでウエスタン村が残っているといいですが、、、ここもいつかは朽ち果てるるか、もしくは解体工事が予定されいつかは取り壊されてしまうかもしれません、ずっと残っていればいいなとは思いますが、なかなかそれも難しいかもしれません。